王子様の甘い誘惑【完】
目の前がグラっと揺れる。
「……な、何すんのよ!!」
バランスを崩したあたしは、蓮の膝の上にまたがって、向かい合う格好になってしまった。
「……――ちょっ、離してよ!!」
ていうか、距離が近すぎるよ!!
蓮は慌てるあたしの顔をニヤッと笑いながら覗き込む。
「そんな焦んなよ。お前、マジで男の経験ないの?」
「な、なんでそんなことあんたに教えなきゃいけないのよ!!」
「理生ちゃん、顔が真っ赤ですよ?」
「……っ……――!!」
あたしの頬に手を添えて反応を楽しんでいる蓮。