王子様の甘い誘惑【完】
胸が熱くなって、蓮の目をまともに見れない。
……やっぱり、あたしどっかおかしいのかも。
蓮に触れられると、体が熱くなって息が止まりそうになる。
こんなの……蓮と出会うまで一度もなかったのに。
「俺、今から出掛けてくるわ。この家はもうおお前んちみたいなもんだし、好きにしてろ」
「……うん……。分かった」
そう頷くのがやっとで。
蓮が部屋から出ていった瞬間、張りつめていた糸がプツリと切れて全身の力が一気に抜けた。