キケンな恋の方程式【完】
心の中で必死に頼むあたしの声なんか、
黒澤敦に届くはずもなく。


奴は廊下の端まで歩くと、
一階の生徒会室を目指して、
階段を下り始めた。


ギャー!!!
待った。
ちょっと待った!!


怖い。
思った以上に怖いっ!!


そしてその上。


奴が一歩踏み出すたびに、
風を受けるスカート。


ギャー!!
やめて!!!

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