Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~



好きなのかもしれない…
ううん、違う。




好きなんだ。

奏楽のことが。



きっと…
出会った時から、
私は、音を奏てた。



ドキン…


ドキン…





と、恋の音を。


恋の音を、
私は聞こえなかっただけ…

いや、
聞こえてないフリしてたんだ。



耳をすまさなくても、
こんなに大きく聞こえていたのに。



その日、
私は、また詞を書いた。




タイトルは…




『恋の音』

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