ラブ☆パニック
でも、有名人でしょ?!!
呼び捨てなんて…
「してくれなきゃ、大変な事になるよ?」
「へ?!」
「ハハッ! 冗談。でも、涼って呼んでくれた方が嬉しいな?」
綺麗な顔を緩ませる彼。
「……りょ、う…」
アタシはふいに照れてしまった。
「なに? 咲月」
バクバクと高鳴る胸。
「そーだ、咲月ご飯まだ?」
「え? あ、食べました」
パルミジャーノチーズのリゾットを…。
あれを食べてる時間だけは、幸せなんだよねぇ!!
「そっか! じゃあ、デザートあるから、デザート食べてるといいよ」
「へ…?」
「俺らだけの、特別席にご招待します、姫?」
そういい、アタシに手を差し出してくる涼。
“姫”その慣れない言葉に、違和感がでる。
ヤバイ、美和。
アタシ、涼に関わりたくない、そう思っていたけど…やっぱり違う見たい。
アタシ、涼と友達になりたい!
アタシは涼の手に、手を重ねた。