きっと好き
「送ってけないじゃん。」
「……いいよ。別に。」
時計を見ると9時半過ぎ。
まだ電車あるし…。
「ダメだってば。」
「ッ!!」
いきなり目があってビクッと体が揺れた。
見てたのバレたかな…。
適当に目線を泳がす。
「お兄ちゃん、寝る用意したっ」
「…あ、うん。」
立ち上がった神谷の耳が赤くなっているようにも見えた。
「ひかる姉ちゃんも!!」
「あ、はい。」
…神谷が照れる訳ないか。
「…わぁ。泉くん、自分でやったの?」
「うん!!」
神谷と泉くんの部屋と思われる部屋には、布団が敷かれていた。
「えらいねぇ。」
「へへーっ」
世間の5歳は自分で布団敷くかね?
突然、泉くんが2枚敷かれた布団の真ん中に寝て
「じゃあ、オレはここで寝るから、兄ちゃんはこっち。姉ちゃんはこっち。」
自分の左右を指さした。
「……付き合ったげて。」
神谷に耳打ちされて、とりあえず従う事にした。