きっと好き
………‥
…‥








「………ッ」



左手がしびれて目が覚めた。




ボーッとした頭で左を見ると、私の左手にしがみつく泉くんが見えた。





「いたいよぅ。離して~。」



泉くんが起きてしまわないようにそっと腕をほどいた。






リビングに繋がるドアを開けると神谷が振り向いて笑った。


「おはよ。よく眠れた?」

「…私、昨日、どうやって…?」





何にも覚えていない。
どうやって寝たのか。






「ソファーの所で寝ちゃったから泉の布団に寝かせたけど、ダメだった?」

「いや、ううん。ありがとう。」







…やっぱり、あのまま寝たのか…。








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