きっと好き


「ふふっ ありがと。」

「…本当は座ってて欲しいんですけどねー。」



イヤミも言えるようになった。


「大丈夫ですよー。先生にも、少しの運動が大事って言われたんだもん。」


「そうですか。無理しないで下さいね。」




グラタン皿にバターを塗りながら言った。







「あっ…!」


お鍋の火を消したと思ったら萌さんが小さくうめいた。



「どうしたんですか!?」



もしかしてお腹痛くなったとか!?

と思って慌てると






「『ひかるお姉ちゃんは手際がいいねー』って、赤ちゃんがお腹を蹴ったのよ。」



幸せそうに萌さんが微笑んだ。




「もぅ、びっくりさせないで下さい。」


「ふふふー♪」







萌さんはとても幸せそうに笑った。











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