君のことを想いながら
そこにはジルが立っていた


ジルも僕たちも、言葉が出ずにただ視線を反らせずにいた


「あの…、ジル…」


ヨクがおずおずと話し出した。


「二人って…そういう関係だったんだ…??」


ジルには珍しく弱々しい声で言った。


「え…?あの…、言わないで欲しい…」


「……………。」


「ジル。お願い。」


ジルは何も答えようとしない


「ジル!お願いだ!言わないでくれ…」


僕はジルに訴えた


「………。わかった…。レイが言うくらいだし!」


「ありがとう。ジル!!」

ヨクは走ってジルのもとへいき抱きついた


「ジル。ありがとう。」

僕はお礼を言って、ジルの頭を軽く叩いた


「うん…。」


その行動に気付いたヨクが僕を叩いた。


きっと妬いているんだろう


凄くかわいいと思った


僕がヨクと戯れている内に、ジルはどこかへ行ってしまった


< 134 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop