君のことを想いながら
ユウはそう言い終えると、
澄んだ色をした水になった。


跡形もなく、匂いもなく。


「レイ、」


「ヨク…」


ヨクがキュッと僕の裾を掴む。

大丈夫だ…。


大丈夫だ。


僕たちはあんな風にはならないよ。


「行こう…」


震えるヨクの手を繋ぎ、
僕は談話室を後にした。


ここは寂しすぎる。
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