君のことを想いながら
「…鎌…??」


「そう、大っ~きい鎌!!
それで魂を狩るの!」

………。なんだ、それは。


「…鎌なんてねぇよ…。」


「…ふぅ~ん??ね、名前何??私、サキ。」


知ってるよ、そんなこと。
サキを見てたから。


「…レイ…」


「…レイ…いい名前…」


いい名前なんて初めて言われたな。


「…じゃあ、レイさん…、明日も来てよ!!」


「…はっ…?」


「私、待ってるよ!!窓開けて待ってる!!」


「おい。勝手に…!」


「決定だよ。約束。」


サキは小指を突き出してきた。


約束をする時にするやつだ。
シズカもよくせがんできてたな。


「ふんっ…」


俺はサキを無視したまま病室を飛び去った。


なんで…見えるんだ…?


サキは…何者だ。
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