【作品超解説】
そんな中で出会ったのが『アイツ』こと[桜庭 明]。

彼女こそが榊原が求めていた『理解者』。明は榊原と同じ“異常”なレベルの[洞察力]の持ち主でした。

榊原が抱いていた孤独感は、明と接していくことで解消されていきます。

明自身も自分を[理解]してくれる榊原を良き『理解者』と認め、2人は互いに関係を広げていきます。

しかし、明は[事件]に巻き込まれ命を落としてしまいます。

けれどその時点で、榊原の孤独感は完全に解消され、自分自身を見定めることが出来るようになっていきました。

こうして榊原は[孤独な男]でなくなっていった…………




しかし、物語はこれで終わらない。

死んだ筈の『アイツ』が榊原の前に現れたからです。




※ここでの『アイツ』というのは、明と瓜二つの妹・[桜庭 遼]を指します。




榊原は驚愕した。

何故なら、目の前にいる『アイツ』はそれまでとは全くの異質。心が完全に[闇]に染まっていたからです。



初めに自分の『理解者』だった『アイツ』・[桜庭 明]。

目の前に現れた『アイツ』・[桜庭 遼]。



【心の闇】と【光】





果たして本当に『俺』と『アイツ』は本当に似た者同士だったのか………????







と、言った感じの物語。



作中の[俺の周りには、年がみんな同じの沢山の人間がいた]というのは、勿論[聖光院生]を指します。

後半の[なんつー皮肉だ]というのは、『アイツ』が全くの別人になって現れたからです。





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