Best friend
−辛い日々−
ピピピピ〜♪

「う〜ん…もう朝ぁ?」

私はいつものように目覚ましで目を覚ます。



そしていつもと同じ苦痛の日々が始まる。



そう考えたら学校に行きたくなくなる。



でも私は逃げない。

逃げることが嫌いだから。



だから今までどんなに辛くても乗り越えてきた。



…と思いながら時計を見ると8時。



「…8時……やばっ!遅刻しちゃう!!」



私は急いで階段を下り、牛乳を1杯飲んで家を出た。



学校に着いたのは8時20分。
ギリギリ遅刻はしなかった。

私はこの月華中学(通称、月中)に通う中学2、
中山葵(なかやま あおい)



私は1年の終わりごろからイジメを受けていた。



最初はすれ違う度に



「キモ」とか「うざい」とか言われるだけだった。


しかし、2年になってからイジメはひどくなった。



トイレに行けば水をかけられ、
朝下駄箱を見ても上履きはない。靴には画鋲。
それが当たり前。

でも、今日はちゃんと上履きがあるし中を見ても何か入ってる
様子はない。



念のためもう1度確認した。

でもやっぱり何も入ってない。



私は上履きを履き、教室へ向かった。



すると何かに足をひっかけて転んでしまった。


立ち上がろうとすると、聞き慣れた声がした。


「ごっめーん!足が長くてさー♪」

明らかにわざとだった。

「あっそ。羨ましいわ。」


私はそう言ってその場を去った。

後ろでは大きな笑い声が聞こえる。

でも気にしない。


さっき足を伸ばしていたのは、私をイジメてるグループのリーダー的存在。
井上由美(いのうえ ゆみ)

みんな由美には逆らえない。
だって怖いから…。


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