ダークエンジェル
「それでカイルはどうしたの。」
「何も… 私はまだ未成年だからそう言う話は分らない、って言った。
そしたらソージャのところへ行った。
だからますますソージャに見くびられた。
そして調子に乗ったソージャはドートン殺しを実行し、
最近になってナタリーとピクトルに…
まあ、私とあの島の所有権を持っている高倉さんとリュウを殺そうとしたんだよ。
そうすれば大金が入る、とか言ったんだと思う。
そのチョコレートだってリュウが食べる可能性もあった、だろ。」
当たり前だ。
あの時、誰からか分らなかったから先輩といろいろ考えたが…
父はまだあのままだったから、本来なら自分が食べていた。
「じゃあ、父さんのベッドを倒して殺そうとしたのは… 」
リュウは、とにかく全てを知りたかった。
「見たわけではないけど… ピクトルだと思う。
だから口封じで殺されたんだよ。
うちには自然死に見せかけるような特殊な薬品を扱う部門もある。
薬学部門のひとつだけど、
ソージャはその部門はかなり詳しい。」
「そうか。ナタリーと言う人も青酸カリで殺されたとか言っていた。
僕たちを殺し損ねたから、
殺されたんだね。口封じって事だね。
でも、これで危ない人たちは皆死んでしまったから、
もうカイルが狙われる事はないね。」
と、リュウは安心したような言葉を出した。
が、黙って話を聞いていた信秀が
深刻そうな顔をして言葉を出してきた。
「いや、そうとは言えないだろう。
外の警戒を忘れたのか。
カイルはまだ誰かに狙われている。
カイル、心当たりはないのか。」
その話はまだ聞いていないらしく、
カイルは不可解そうな顔をして信秀を見ている。
しかし、何故かその顔が…
無気力な感じになっている。
そう感じるのは…
今まで話をしていた2人だからろうか。