いのり
ハルの背中についていきながら初めての道を歩き、
少し息が上がってきた頃、
突然ハルが立ち止まった。
「着いたぁ!」
目の前にあったのは
『…らーめん?』
どこにでもありそうな、
だけどどこか懐かしく、優しい雰囲気を漂わせる
小さならーめん屋さん。
ハルは迷わずお店のドアを開け、さっさとカウンター席に座った。
続いてあたしもハルの隣に座る。
するとハルは、メニューも見ないで
「おっちゃん、味噌2つ!」
と、元気よく注文した。
それに答えるかのように、店長さんはハルに笑顔を返した。