【短】甘く愛して欲しいのに!
「えっ…あの子大丈夫?」


「こんなとこで何言っちゃってんの」


周りからは冷ややかな目で見られ、悠希がかわいそうだとかって声まで聞こえる。


それでも気にせず、あたしは真っ直ぐ悠希を見つめた。


「……ぶっ…はは!」


一瞬ポカンとした後、吹き出して笑い始めた悠希。


「まーたそれかよっ」


お腹を抱えて笑う悠希に、皆も驚いているようだった。

今日の悠希、かなりテンション高いよね。


「約束だから!絶対勝ってねっ」


あたしも負けじと元気に叫んだ。

これがあたしなりの応援の仕方!


「分かった!足腰立たなくしてやるから、覚悟しとけよ?」


ニッて悠希が笑った瞬間、周りからはまたすごい歓声が。


あたしも真っ赤になった顔を必死に手の平で扇ぐはめになった。

もーっ、カッコよ過ぎだから!
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