もしも愛が嘘ならば
助けを求めて



『…梓ちゃん。担当医が変わるの』



ビクビクした体。


そして、瞳。



わたしのなにが怖いの?


なんでそんなに怯えるの?



「あっそ。分かったから早く出てって」



小柄な看護師はすぐに部屋を出て行った。



わたしに関わる人なんて、笑えるほどに同じ態度しかしない。


気をつかって、作り笑いして。



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