同棲彼氏
真湖斗が凄い怖い顔してる・・・。



やっぱ私――優美のせい?



でも、黒川先輩とキスした覚えは全くない!



やっぱりキスなんかしてないんじゃない?



真湖斗の早とちり・・・?



「真湖斗・・・」

「何だ」

「怒ってる?」

「まぁな」

「ごめんね?」

「まぁわざとじゃないのは知ってるけど・・・。優美、酒弱いってのも知ってたし・・・」



真湖斗って、理解ある人なんだね・・・。



私、この人と付き合ってよかった。



「本当、ごめんね?」

「もういいよ」



真湖斗は優しく微笑(ほほえ)んでくれた。



「ありがとう」

「じゃあ許すからキスさせろ」

「いいよ」



--やっぱり私たち、ラブラブカップル。



いつかこんな事がなくなっちゃうのかな。



そんなのイヤ・・・。



真湖斗、お願いだからずっと一緒に居て・・・。



私は、そんな簡単な言葉すら言えなかった。
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