双子くん×双子ちゃん
それはつい3日前のこと―‐
「奏ちゃん、奏ちゃんっ♪」
「…何?」
あたしは
篠崎 奏(しのざき かなで)。
ごく普通の高校2年生。
「あのね~、とぉっても大事なお話があるのぉっ」
この人はあたしのお母さん。
もうすぐ40歳なんだけど、
全くそれを感じさせないくらいの童顔。
このテンションはいつものことだけど、
今日はいつにも増して高い。
「じゃあ、紬呼んでくるね」
そう言いながら
あたしはリビングを後にし、
二階へと向かった。