汚レ唄
だけど、そんな考えをわかってるかのように、祐君のメールは普通だった。
そこに光はなかった。
全てわかってるのかもしれない。
そう思ってしまうくらい、昨日とは違うメール。
『こんな先生がいる』とか『大輔がこんなことした』とかそんなこと。
よかった。
正直安心した。
この友達のノリが続けば、私たちはずっと友達でいれるから。
そしたら、誰も傷つかずにいれる。
優しさはいらない。
優しさは痛いだけ。
影は光になれない。
逃げてるだけかもしれない。
だけど、それでもいい。
私はずるい女だから。