汚レ唄
歌い終わると拓斗くんが靴を脱いでソファーの上で正座を始めた。
「あ、あの?ナニシテルンデスカ?」
「麻緋!いや、麻緋さん!!」
「は、はい!」
拓斗君の顔を真剣で、これまで見たことないくらい真剣に真っ直ぐこちらを射抜いてきたので、思わず何を言われるのかとびくびくしてしまう。
「俺と……」
「……うん」
「バンドやらね?」
「うん?バンド?」
お願いします!と勢いよくそのまま頭を下げる拓斗くんはそのまま顔を上げない。
あ〜、これ、完璧に土下座だ。