ヒミツの恋の方程式
どうして…
今は授業中なのに、あたしを肩に担いでいるの?


聡だけは教室に帰らせて、あたしは帰してくれない訳は何!?


あたしには、あんたが全然わからないよ!
黒あくま。


あたしの想像なんかはるかに超えた黒あくまのセリフと行動に、あっけにとられて――…


“こんな危ない奴と話しちゃいけない。
関わっちゃいけない。
ここはひとつ、なるべく穏便に――…”


別の意味で口をつぐんだあたしに、


「あれ?
黙るのか?
面白くねぇ」


黒あくまはチェッと小さく舌打ちしながら、あたしのおしりをペンペン叩いた。

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