ヒミツの恋の方程式
両手で顔を覆い、でも指のすきまから2人を見守る…


というか、恐ろしいものを目の当たりにして、一歩も動けないあたしの目の前。


「つまんねぇなぁ」


大きな舌打ちとともに、黒あくまがガッ!と両目を見開き、聡の手を振り払って立ち上がった。


「ちったぁ、動揺しろよな。
面白くねぇ」


ダン!と足を踏み鳴らし、腕を組んで、忌々しそうに聡を見下ろす。


それに対して、


「それぐらいで動揺するか、ばぁか」


聡は生意気そうな口調で言って、黒あくまに中指を立てた。

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