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国連軍第207訓練分隊
国連軍極東支部横須賀基地。

二年前の首都防衛戦でAOKが関東の西半分まで侵攻して以来、この基地は『AOK大戦』の最前線のひとつである。

国内でも最新鋭の兵器と最大規模の兵力を揃え、常にAOKに対する警戒網を敷いている。

その横須賀基地のとある会議室に、5名の男女が呼ばれていた。

年齢こそ下は14歳、上は27歳と幅広いが、彼らは徴兵制度によって入隊したばかりの新兵。

しかも一般部隊に配属される『赤紙』ではなく、特殊任務を帯びた『第207訓練分隊』への配属を示す『青紙』を送られた、特別な兵士達。

その表情は、皆一様に緊張で引き締まっていた。

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