ボーダーライン
「答えは出た?」
「…はい。」
「…じゃあ、川上くんの答えを聞かせてもらおうか。」
いつもと変わらない部長の笑顔。
優しく微笑む部長に少し躊躇しながら、私は…白い封筒を差し出した。
封筒には……『辞表』の文字。
封筒を目にした部長は目を丸くした。
「昇格試験…辞退させて頂きます。」
深々と頭を下げたせいで、部長がどんな表情をしているのか今はわからない。
「…はい。」
「…じゃあ、川上くんの答えを聞かせてもらおうか。」
いつもと変わらない部長の笑顔。
優しく微笑む部長に少し躊躇しながら、私は…白い封筒を差し出した。
封筒には……『辞表』の文字。
封筒を目にした部長は目を丸くした。
「昇格試験…辞退させて頂きます。」
深々と頭を下げたせいで、部長がどんな表情をしているのか今はわからない。