青薔薇
パリンッ

瞳から落ちたカラコンは、
床を転がって音をたてて割れた。

室内が蒼然とする。


「なんだこいつ…」

「目が…蒼い…!」


さっきまで、
あたしを殴っていたやつらの手は止まっていて、
全員があたしの瞳をみて、
呆然としている。


きっと、
ここにいる人からしたら、
カラコンがとれた何て知らない。

だから、目の色が突然変わったように見えて、
驚いているんだろう。


でも、あたしにはそんなのどうだってよかった。

ただひとつ聞こえてしまったんだ…。


ポツリポツリと呟くなかに、

"バケモノ"

と呟く声があったことに…。


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