猫に小判
「名前....教えてよ。」

「佐伯。」

「じゃ無くて、下の名前。」

「....めみ。」

「めみ、か。」

いきなり呼び捨てか。





嬉しそうに私の名前を言った唯斗を見て、

(男のくせに、甘い優しい笑い方をするヤツだ。)

と思ってしまったのは、出された、いつもと違う、砂糖が3つも入ったコーヒーのせいだと思いたい。




< 40 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop