消毒戦隊 サッキンジャー
[1]聖なる夜の大決戦
今日はクリスマス・イブ。
お父さんは急いで仕事を終わらせて、お母さんはごちそうを作って、と、大人たちは大忙し。子ども達はサンタが来るのを待つばかり…

だが、彼らは違う!

街一番のケーキ屋さんには、キレイに飾られたクリスマスケーキ達が、買われていくのを今か今かと待っていました。
そんなケーキ達に忍び寄る影…影、影!!

しかし!ケーキ達がおびえるその影の前に5人の戦士が立ちはだかった!

「待てぃ!バイキンども!ここから先は行かせはしないぞ!」

「だ、誰だっ!!」

「心ウキウキ♪イベントに!」「はしゃいでばかりじゃいられない!」
「おいしい料理を守るため!」「集められた5人の戦士!」
「我ら!消毒戦隊!!」

『サッキンジャー!!!!!』

彼らの名前は、サッキンジャー。愛と清潔の戦士達だ。今、はげしい戦いの幕が上がろうとしていた…



彼らがサッキンジャーになったのは1カ月前…小学4年生の赤谷コウジが手のひらサイズのクマのぬいぐるみを拾ったのが始まりである…。
そのクマを、コウジは家でキレイに洗ってあげた、するとクマは光を放ち、コウジに向かってこう言った。

「ありがとう、心清き少年よ、私はチャーリー。
君にぜひ、サッキンジャーとして戦ってもらいたい!」

戸惑うコウジにチャーリーは話した。自分がおかしの国の王子で、バイキン大王の恐ろしい計画を防ぐために、人間界にやってきたのだと。

バイキン大王…全てのバイキンの王様だ。いつも人間を病気にしようとしている。
バイキン大王の最大の目的はクリスマスの目玉、クリスマスケーキ!!
ケーキをバイキンでいっぱいにしようとしていた。

「コウジ、サッキンレッドとなり、仲間を集め、バイキン大王の計画を防いでくれ!」

「分かった、チャーリー!クリスマスを台無しにするなんて絶対に許さねぇ!」

コウジこと、サッキンレッドの仲間集めの日々が始まった。
ブルーは親友の青蔵トシヤ、ピンクはその妹で3年生の青蔵モモカ、グリーンはトシヤ達の幼馴染みの緑山ノボル、イエローはクラスメイトの木依カナエだ。
5人のサッキンジャーは、クリスマスの大決戦に向けて毎日戦いをくり返し、強くなっていった。
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