恋心♥上昇↑↑
「苦しい、よ。カエデ。」

そう言ったら、少しだけ力を緩めてくれた。

「俺なら、そんな顔させない。昨日の今日で説得力全然ねぇけど。俺と付き合ってほしい。」

そんなことを言われると思ってなかったから、返事が出来なかった。

そしたら、カエデが少しだけ悲しい顔した。そしてアタシの体と自分の体をはなした。

「ゴメン。さっきの、忘れて。」

そう言って教室から出ていこうとしているカエデ。

「好き!アタシも、好き、だよ!」

咄嗟に言ったから自分でも驚くほど大きな声を出していた。

だけど、カエデの方が驚いたみたいで目を見開いていた。

「え?今なんて?」

聞き返してくるからもう一度言ってあげた。

「大好きだよ!」

って。そしたらカエデ凄く嬉しそうに笑った。

初めてそんな笑顔見たよ。

アタシとカエデは今日、はれて恋人同士になれました。

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