恋心♥上昇↑↑
何度も何度もケイタくんにお礼を言って電話を切った。

「なんでケイタに頭下げてんだ?頭下げることなんざねぇよ。」

カエデがそんなことを言うから笑っちゃった。

「なんで、笑ってんだよ?ムカつく。……キスしてい?」

え?何言ってるの?

「だ、ダメ。」

ダメだよ。だって李乃言ってたよ。管崎はいつも女連れてるって、

「なんで?」

なんでって言われても、

「だって、カエデ他に女の子連れていつも一緒に歩いてるから。彼女、だよね?」

そしたらカエデは、今まで見せたことのないようなマヌケな顔をした。

「あ?あれ、別に俺の女じゃねぇよ?一緒に帰りてェて言うから歩いてただけだけど?え?俺の女だと思ってたん?」

そうだよ!だってどう見ても仲良かったじゃん!

彼女、じゃないの?

「俺の女じゃねぇ。だから、キスしていいだろ?」

「教室だから……。」

こう言ったのがダメだったみたい。

カエデがニヤって笑った。

「ここじゃなかったら、いいんだな?」


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