恋心♥上昇↑↑
お金なんか使わないから、貯まって貯まって。

お金使うのって、参考書とか買うぐらいだもんね。

しかも、その時親がお金払ってくれるから。

「特に好きな服と行きたいお店はないよ。お金は手元に1万円位ならあるけど、足りないのなら家から持ってくるよ?」

「足りなくはねぇけど、普通、高校生はそんな大金持ち歩かねぇし。」

初耳!

皆これくらいお財布に持ってるのかと思ってた。

「そーなんだぁ。でも、李乃この前お財布に2万5千円入ってたよ?」

「普段はそんな持ってねぇから。女子高生はいくらあっても足りねぇんだよ。行くぞ。」

女子高生ねぇ。

女子高生の気持ちが分かるんだ。

興味深い……。

「おーい、ミサコ。行くぞー。」

あ、自分の世界に入り込んでた……。

「うん!今行く!」 

先に教室を出たカエデの後を急いで追い掛けた。

歩いてるだけのカエデなのにアタシが走っても追い付けなかった……

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