溺愛ダーリン&愛しのハニー
 「珪はまだ…目覚めないの?」


 「はい…」 


 「!?これは??」


 「珪さまが施設に捨てられた時…一緒に添えられていた絵本です」



 「……」


 お婆様が絵本を私の手から奪い、ペラペラとページを捲った。

 そして…絵本の作者の名前を見て、表情を変えた。


 「リチャード・スチュアート!!?これはリチャードが…書いた絵本??」


 「…スチュアート??エリサと同じだ…」


 「エリサって??珪の母親の??…珪は…珪は…リチャードの孫???」


 お婆様は急に…ダーリンの顔を間近で見つめた。
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