溺愛ダーリン&愛しのハニー
私とダーリンは夕食後…私の家に帰った。


 ダーリンは退院して…久しぶりに戻って来た。と言っても…まだまだ…自分の
家とは思えるほど…長居していない。


 叔父様も私の記憶が戻ることを信じて…自分の家を引き払い、私の両親の住む
家に住んでくれた。



 そして…私はようやく…すべての記憶を取り戻した。



 お母さんの宝石箱の片隅にしまっていた鍵。



 すべての記憶を戻したことで…その鍵が…何の鍵か?分かった。



 私の…幼い私が大切に大切に…していた…宝箱の鍵。

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