5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様



「今さ、ドキドキしてる?」


間近でそう聞かれる。
逃げようにも、後頭部を押さえられていて、逃げれない。


「ね…ドキドキ、してる?」


聞き方がエロい…!


「して…ない…」


嘘。めちゃめちゃしてる。
でも、そんなことバレたくない。


「そう…」


そういうと、優くんはゆっくりと離れていった…
…いや、離れたと思っただけで、離れてなかった。

優くんは顔を、あたしの耳の近くまで持っていって、あたしの耳に、ふぅー…と息を吹き掛ける。


「あぅ…っ」


やばい…変な声でちゃった…。

でも優くんは、そんなの気にせず、あたしの耳を刺激する。

甘噛みされ、舐められ…
あたしはその度に、ビクンッと体が勝手にはねる。
体に電気が走るみたいな、そんな感じがする。

段々頭が朦朧としてきて、体の力も入らなくなってきた。


< 27 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop