5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様



「涼夏姉ちゃん!僕、晴っていうの!よろしくね♪」

「うん、よろしく!」


あたしがニコッと笑うと、晴くんも、ニッと笑った。

あぁ…可愛いなぁ。
癒される、癒されるよ…その笑顔…。


それから、五十嵐さんは、晴くんを抱っこしながら、あたしの前を歩く。

ガチャッと開けた扉の向こうは、リビングだろう。


「あ、蓮兄ちゃんおかえりー。」


そう、扉の向こうから聞こえてくる。

ってか、この家何人家族よ!?
三人?


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