愛詩-アイウタ-

交流


 ―翌日


「おはよう~っ」



 ドアを開ける。一瞬、教室内の視線が全て光璃に集まる。これが少しはずかしい。



「光璃、おはよっ!!」


 これでシカトされたら更にはずかしいけど、返事がしっかりあるから大丈夫だった。


 手招きするゆみのところに進む。


「ゆみ?」


「バイトのことなんだけどね~昨日まいちゃんに言ったじゃん?それをまいちゃんが店長に言ってくれたらしいの」


「うん。それでそれで??」


「“ゆみちゃんの友達”って言ったらウチの店長単純で、もう採用って…」



「マジで!?」


「当然♪でも打ち合わせあるから今日行くのは変わらないんだけど~」


「やったぁ!」



「本当は昨日メールしたんだよ?でもさ~」


「ごめん寝てた!!ちょっと携帯見てみるね」



 枕元に置いた携帯。まったく開くことなくスクバに入れて持ってきてある。


 電源を入れるとおかしなメロディーがなる。変えかたがよくわからないので、初期のままだ。



 タラランランラ~♪



 “未読メール2件”


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