初恋禁恋
ガラッ―

「よう!待ってたぞー」

あいつの
のぶとい声が聞こえる。

あたしが世界で一番
大嫌いな声。

「やはりだめだったな!」

笑いながら言うそいつに
あたしはすごく腹が立った。

「今日からこの里山 剛と
2人で居残りだぞー!」

「わかってますよ。先生」

そう。
世界一大嫌いな人
それはこの先生だ。

これからも好きになんて
絶対なんないし。

「どんまい冴織っ」

「どんまいだわー」

クラスメイトがみんな
あたしを励ましてくる。

それが尚更いやだった。
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