真っ暗な闇の先に
 扉を開けると、殆ど機能していない空気清浄器が大きな音を立てていた。


 早く直せばいいのに、なんて思いながら清浄器を一瞥すると、それに寄り掛かり、座り込む男の子がいた。


 彼はタバコをくわえながらメールをしているのだろう。ボタンを叩く音が微かに聞こえた。


 打つの早いなー、なんて思いながら近くにあったパイプ椅子に腰をかけた。


ポケットからシガーケースを取り出し、スリムタイプのタバコを取り出し、火をつける。


煙りを深く入れようと大きく吸い込んだ。
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