スキなんだ。
もうお昼休みとなっていた。

あの人と会ってからなぜかあの人しか考えていない。

これは恋なのかな?

一目ぼれってやつ?

「結衣。購買に行こう♪」

雪奈に誘われて購買に行くことになった。

雪奈と一緒にパンを買って中庭で食べている。

「ねぇ?結衣って好きな人いないの?」

「うーん一回もできたことないな。」

「えーっ!?可愛いのにもったいないよ!好きな人できたら言ってね」

雪奈は恋バナが大好きでよく話す。

この前も

「○○ちゃんって○○君のことが好きなんだって」

とか言ってきたっけ。

「雪奈はいるの??」

雪奈が聞いてきたように私も聞いてみる。

「一応いるっちゃいるけど報われないんだ。」

「なんで???」

「だってお兄ちゃんだもん」

「えっ!?」

それって禁断の恋ってやつだよね?

「私とお兄ちゃんは血は繋がっていない兄妹なんだ」

そういえば雪奈のお父さんとお母さんが離婚して

お父さんに新しい奥さんができたって言ってたなぁ。

まさかお兄ちゃんを好きになるなんて。

びっくりするよ・・・・・。

「応援するよっ!」

「ありがとう♪自分なりに頑張る!」

って恋バナをしていたら

「ここいい?」

ん?誰だろう?

顔を上げた先にはあの人がいた。

私の顔はみるみる赤みを帯びて熱を発していた。

「あっ!いいですよ。」

「廊下で会ったよね?」

突然話かけられて噛みそうになる。

「しょっそうですけど・・・・・。」

「名前なんていいうの?」

「えっと結衣っていいます。」

恥ずかしいよ。なんでだろう?

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