桜、月夜、愛おもい。


行きたいとこって言うのは、凛桜のとこ。

昨日言ったことが本当なら、今日にはいなくなるだろうから。


本当は、帰ってなんてほしくなかったけど、もっと一緒にいたかったけど、お母さんが帰って来るって言うから仕方なく、帰したんだもの。

出来るだけ、早く会いたい。

一秒でも長く、一緒にいたい。


サヨナラするその瞬間まで、そばに…。



ケータイを開いて、操作して、噴水の前で撮った写メを出す。


二人で撮ったはずなのに、画面には私一人だけ。


これを見れば分かる。


ケーキ店の店員さんが反応しなかったわけも。

写真を撮ってくれた人が、不思議そうな顔をしたわけも。


みんな、凛桜が見えてなかったんだ。



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