Bitter Sweet Kiss

―side Kai

[side Kai]




キョウコちゃんのお気に入りの店で食事をして、そして彼女をタクシーへ乗せた。

いつも以上に微笑みを絶やさず、いつも以上に能弁なその姿が、オレの胸を一層苦しくさせたんだ。

なんでかな……。

いまさらだけどさ、どうしてそんな男を選んじゃったかな。

金はあるしルックスも良かったかもしんないけどさ。

いつまで経っても、あなたは今以上になれないじゃん。
いつまで待っても、一番にはなれないじゃん。

それでもいいからって、オレのことを生んだわけ?
与えられたマンションでカゴの鳥になったわけ?

わかんねーよ。

それでも幸せって言えるの?

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