ひみつの青春

わたしはサボリ姫



-キーンコーンカーンコーン-

1時間目の始まりを告げるチャイムが校舎に鳴り響く。

私は、そんなのお構いなしに保健室へと足を進める。


-ガラガラガラッ-


「貴ちゃーんっ!やっほ!」

私が元気よく挨拶すると、先生はこちらに顔を向けた。

「ありさ…貴ちゃんじゃなくて先生でしょーがっ!」

私は、先生のことを貴ちゃんと呼んでいる。だって「先生」なんて他の皆と一緒で嫌なんだもん…

「ぶーっ、いーじゃんっ♪」

「駄目にきまってんだろ、」

そう言って、ペンで頭を軽く叩いてきた貴ちゃん。

私は、それだけで嬉しくて跳びはねそうな気持ちになった。

「お前、何しにきたの?」

「え?いや、お腹痛くてさ、うん」


本当は貴ちゃんに会いたくてきただけ、

「本当かよ?まぁ、ベッド空いてるし腹痛いなら寝てれば?」


< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop