峰岸の恋する宇宙-そら-(短編)
峰岸と離れて、もう二年。

淋しくて悲しい…。


けど、ずっと決めてた事があったから、今できる事を精一杯やってた。


あたしは、峰岸を追い掛ける。

ずっと追い掛けてきたんだ。


東京に行けば、峰岸の近くに行ければ…今までの時間を埋められる気がするんだ。


今でも、峰岸と連絡は取り合ってる。

でも、東京に行く事は伝えてない。

決まったら、自分の気持ちと一緒に伝えたい。


出せない手紙の中の想いを、伝えるんだ。


あたしはずっと、峰岸だけを見てた。

宇宙を見ている峰岸と、同じものを見たいんだ。



今まで、男子と付き合う機会はあった。

機会はあっても、告られても…その度に再確認した。


あたしは、峰岸が好きだから。


ずっとずっと、想っていたんだ。


峰岸。
あたし、やっと峰岸のそばに行ける年齢になるんだよ?


あと、一年。


会えなくても、必ずまた会える事を信じてるから…大丈夫。


「東京って…進学?」
「就職の方がいいな」
「就職かぁ…」

難しいかもよ?と、美幸は顔をしかめた。
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