Princess’s Begin Story

手紙 差出人


「お前達、話がある」




この馬鹿主人のおかげでめんどくさいことを任された




魔女、シンデレラ、人魚姫、親指姫、眠り姫に


手紙を書けという命令だった




「ったく、ふざけんなよ」


俺は自室でイライラしていた




「なんで俺が3枚書かなきゃなんねーんだっ!」



書かなきゃいけない人獣は5人



そのうち俺は3枚書くことになっている




「俺の馬鹿ー!なんであの時パーを出さなかったんだ!」




あいつはいつもグーを出す癖がある


なのに俺は裏の裏の裏の裏の裏を読んでチョキを!


チョキを出してしまった!





「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!俺の馬鹿!!」



「うるさいのよ!!ハゲっ!」

「すいません!姐さん!」




ドアがいきなり開きメイドが入ってくる




「隣の部屋まで響いてるの!黙らっしゃい」




足をぐりぐりと踏まれる




「痛いっ!すみませ、痛いって!」

「だったらおとなしくする事ね」
「はいいっ!」




バタンっとドアを閉めて出て行った


俺は主人とあいつには勝てないのだ

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