ほのかとひかる

長谷川に思い切り
腕を捕まれ行けなくなった。



「ほのかは渡さないから」








長谷川にそう言われた。



女を争ったのもはじめてでどうしたらいいかわかんないけど





「俺をなめんなよ」






ムカついた。
長谷川も俺の言葉に安心したような表情をして





「まぁお互いがんばろうぜ。佐伯さん」







って言われた。




がんばろうじゃねぇよ。






誰がほのかを渡すか。




ほのかは俺のもんだ。





他の人にあげられるやつじゃねぇんだよ。






長谷川はそれだけいうと俺を離した。





間違っても、あいつだけは渡せねぇな。




そう思って
俺は家に帰った。


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