双子様の恋愛
会いたくなかった人
*疾風





ふざけんな。





ふざけんな。






まじでありえない。






「疾風…。」

「大丈夫…。」







さっき、施設からケータイに電話がきた。






俺の母親が来た、って。






今更なんの用だ。






俺の生活に…幸せな空間に、入ってくんな!!







どうやら、あの人は俺に会いたいと言ったらしい。






俺の気持ちを知ってる施設は言わないでくれたみたいだけど。







「あの女に会ったって…なんもない。会うわけねぇだろ!」

「疾風…。」

「…ごめん。部屋籠もってくる。」







莉乃の心配そうな顔。






大丈夫…だから…そんな顔すんなよ。






幼い頃の記憶がよみがえる。






最近は完全に忘れてたのに…。






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