双子様の恋愛
気持ち次第
*來堵





「疾風のとこ行って。」

「なんで。」

「疾風なら聞いてくれるよ?來堵が言いたいこと全部。わかってるでしょ?」

「まぁ…。」

「てゆうか、それ抜きにしても一回も行かないとかありえないから!來堵のお兄ちゃんみたいなもんじゃないの?」

「そうだけど…。」

「疾風もせっかく元気になったし!」









莉乃の様子からして疾風さんの怖い顔の原因は解決したんだと思う。






だけど俺がいなかったのは俺に自信がないから。








「明日の放課後にでも行く。」

「明日の放課後か…。わかった!」

「莉乃?」

「ん?」






なんか企んでる?






まぁいいか。







「なぁ、莉乃…」

「なに?」

「…いや、いい。」

「菜架リンなら元気じゃないよ?」

「…別にどうでもいい。」

「はぁ…。菜架リンさぁ、疾風のお見舞いに行ったのね?で、疾風がハチミツレモン出したのにツッコまないの!!普通果物とか食べる?って聞くよね?」







相変わらずバカなのか。






…会いたい。






いや、会えないことはないけど、会う勇気がないし。






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