Sweet Sweet Christmas
「そんな薄着で待ってたの?
マフラーとかは?」

「急いで出てきたから忘れたんだよなー…
だから…え?」

「これ、巻いてて!!」


あたしは自分の巻いてたマフラーを久哉の首に巻いた。
一瞬触れた頬が、あたしが思ってたよりもずっと冷たかった。


「いっ…いいっつーの。
梨絵が寒いだろ?」

「あたしはいいの。大丈夫だから。
でも久哉、こんな薄着で1時間も待ってたんでしょ?
ほっぺも冷たすぎ!!だからマフラー巻いてて!!」

「俺は大丈夫だって。
梨絵に会えたから、別に寒さとかそういう感覚全部マヒしてるし。
つーか早く帰ろうぜ?梨絵んちに。腹減った…。」


そう言いながらあたしにマフラーを返してくる久哉。


「食材ある?ないんならなんか買い物しようぜ。」

「…う…うん。」


食材なんか家にない。
最近ご飯ちゃんと作ってないし…。

あたしと久哉は駅ビル近くのスーパーへと向かった。

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