完璧男子
「今!? 事務所…」

『はぁ? 誰と!?』

「1人…? 外に塚本さんいる…」

『ばっ、動くなよ? 電話も切るんじゃねぇぞ?』

「うっ、うん?」




 どうしたのかな…?




 あせってるみたい…。




「蓮様どうしたって?」

「え? あ…電話切るなよって…」

「ふ~ん? …そう言うのはね、切らなきゃ」



 河上さんは私のケータイを奪った。



「返して下さい!! もう書類渡したので…帰ります!!」


 そう言って鞄を持つ。




「書類は預かりましたが……次、お願いした書類のコピーがまだですので、居て頂きたい。」




 平然とした顔で私たちのやりとりを見ながら言う。




「…分かりました」




 怖いけど…じっと待つしかないよね。



 もう一度椅子に座って書類に目を通す。





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