完璧男子
「優枝は平気な顔して…逆に妬かされて…歩夢にお姫様だっこされてるし…腕借りてるし…優枝はそんなに俺のこと好きじゃねぇんだろうなって…思い始めてさ…」




 そんなに好きじゃない…?



「そんなこっ…とないっ…よぉ…私、蓮に無視されて…すごくショックで…もう嫌われたんじゃないかなって…」



「…嫌うわけねぇじゃん…こんなに好きなのにさぁ…」


「蓮~……ッ…私も…大好きなのに…」




 目を見ただけで全部気持ちが伝わればいいのに…。





 全部全部…蓮に知ってほしいよ…。




「…頼って…マジで…」

「…はい…」

「頼ってくんねぇと不安になる…分かってるけど…怖いんだ…」




 蓮が怖い…?



 不安になる…?



 私はこんなに好きなのに…つたわなくって不安になるの…?



「大丈夫だよ…蓮が好きでいてくれる限り…違う…蓮が私のこと嫌いになっても私は蓮が大好きなんだから…ね…?」


「…優枝…サンキュ…」




 階段の途中で抱っこをされながらキスをした。



 前キスしたのも…熱をだしたときだよね…?



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